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よく噛むことの重要性
『よく噛むこと』には、8つの効用があります。これを見ても、しっかりと噛める歯の重要性が理解できることでしょう。
(1)肥満予防に役立つ
時間をかけてよくかむと、血糖値が高まり、肥満中枢を刺激します。その結果、過食・肥満の予防になるのです。
つまり、よく噛むことはメタボリックシンドロームの予防になるわけですね。一口お口に入れたら30回噛むことを目標にしてください。30回噛むためには、一度お箸をおかなくてはいけません。
(2)味覚の発達に寄与
かむことで唾液の分泌が活発になり、口の中で細菌の繁殖を抑えたり、歯についた食べかすを取り除く作用があります。そうすることにより口の中が衛生的になり、味覚が発達し、より味わってたべる事ができます。
(3)言葉の発音がはっきりする
よく噛む習慣ができていると、顎の発育もよく、顎の運動も日々活発になります。したがって、発生する言葉がハッキリとした発声・発音となります。
(4)脳の発達を促す
脳の循環血液量が増加し、知的発達を促進し、老化の予防(ボケ防止)にもなります。たとえば、老人の場合に歯が無くなってしまい入れ歯も不具合の方は、早くボケてしまうようです。これに対して、しっかりと歯の数が残っていると老化の予防(ボケ防止)に役立っていることが知られています。
また子供の場合、よく噛むことで脳の循環血液量が増加し、知的発達が促進され、学習能力が向上するのです。
(5)歯の病気の予防:う蝕 歯周病に役立つ
あごの発達がよくなります。あまりかまない子は、あごが小さくなり、歯並びが悪くなることがあります。歯並びが悪いとむし歯になりやすくなってしまいます。また、噛み合わせの状態が悪いと歯周病を悪化させてしまいます。
(6)ガン予防になる
よく噛めば唾液の分泌がよくなりますね。このときの唾液中の酵素が、一部のガン予防に効果があるとされているのです。
(7)胃腸が快調になる
唾液の分泌を促し、消化吸収を助けることにより胃腸の状態も快調になります。
(8)全力投球ができる
唾液中のリゾチーム、ラクトペルオキシタ-ゼ、IgE(免疫抗体)などの感染予防物質が疾病の予防、健康増進に役に立ちます。よく噛み、よい噛み合わせで、丈夫な顎があれば、何事にも「踏ん張り」がききます。遊びにも仕事にも、全力投球でのぞめるでしょう。