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お口とカラダの健康のためのインターネット活用術
~情報で健康を守る時代に向けて~
健康で楽しく毎日を過ごすためには、まずは、健康についての正しい知識を得ることが欠かせません。全身の疾患との関係が明らかになりつつあるお口の健康についても同じだといえます。
現在ではインターネットを通じて、あらゆる情報を手に入れることができるようになりましたが、あふれる情報の中から本当に役に立つ情報を入手し、取捨選択し、活用していくためには何が大切なのでしょうか。
『がんの罹患率もインターネットからの情報に影響される?!』
健康を維持していくためには、まずは健康や病気についての正確な情報が大切です。正確な情報は病気の予防、治療、医師とのコミュニケーション、治療後のアフターケアに不可欠になります。
アメリカでは、医療知識の格差ががんの死亡率にまで影響しているという研究があります。白人女性が乳がんにかかる割合は黒人女性より高いのですが、死亡率は黒人女性のほうが高い。乳がんの知識が十分ではなく、治療をうける時期が遅れがちなことが要因の一つになっているのだと思われます。では必要な医療情報をどうやってうまく入手すればよいのでしょう。
メディアによって提供される医療情報には特徴がありますから、それらをよく理解し、ひとつの情報源に決めてしまわずに、いくつかを組み合わせて上手に利用しましょう。特に、インターネットの情報は膨大で玉石混交ですから、まずは信頼できるWEBサイトを利用して、健康づくりに役立つ知識を増やしていきましょう。
『正しい健"口"情報の入手方法とは?』
お口が健康であることを「健口」と呼ぶことが増えてきています。「健口」でないと歯やお口が病気になり、歯の喪失につながります。
歯がなくなったり、歯やお口の機能が良好でなくなったりすればうまく噛むことができず、QOL(生活の質)の低下につながります。ビタミンやミネラルなどが不足しがちになり、よく噛まずに飲み込むことから肥満になりやすく、メタボリックシンドロームにも関係すると言われています。
さらに最近では、歯周病を治療すると血糖が下がりやすくなり、糖尿病もよくなることがあるという研究結果も報告されるなど、口腔ケアと全身疾患の関係はますます注目されています。
もちろん、こういった「健口」情報の収集においてもインターネットが役に立ちますが、単に検索しただけでは信憑性の低い、販売目的のWEBサイトが上位に表示される可能性があります。そのWEBサイトを「誰が」、「いつ」書いたものなのか、読む側が意識する必要があります。
また、「病名+根拠」で検索することも質の高い情報への近道だといえます。「エビデンス」や「ガイドライン」といった言葉をキーワードとして使用するとよいでしょう。
『お口とカラダの健康情報をうまく活用していくために』
健康に関する情報発信に限らず、メディアにおけるインターネットの存在が大きくなってきています。私たちはこういった情報について、今後ますますうまく活用する方法を身につけないといけません。
インターネットは情報を入手するだけでなく、患者さまが交流する場にもなっており、同じような症状や悩みを持つ人たちが、情報交換をしたり、励ましあったりすることもできます。今後、そういった交流の場がもっと出てくると思われます。
インターネットは必要なものはすぐに出てくるところが利点ですが、情報が多すぎたり、専門的で難しい内容も含んでいたりして、結局どこを読んでいいか分からなくなることもあります。今後、年代別など、利用者をより意識した読みやすいWEBサイトが出てくることが期待されます。
インターネットで情報を入手する際に、見ているうちに誘導されているようなWEBサイトには注意しましょう。少しでもそういう匂いを感じたら、読むのをやめておいた方が安全です。
WEBサイトは見る側の不安心理に乗じるような作りになっている場合もありますので、刺激は弱くても安心できそうな作りのものを信頼したほうがよいでしょう。
以下に紹介するような、情報の確度が高いWEBサイトの活用をオススメします。
オススメ健康情報WEBサイト
〇 e-ヘルスネット
生活習慣の見直しに役立つ健康情報サイト
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/index.html
〇 テーマパーク8020
歯とお口のことなら何でもわかる
http://www.jda.or.jp/park/
〇 Mouth & Body PLAZA
おくちとカラダの健康を考えるサイト
http://www.mouth-body.com/