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8020運動
8020運動(よい歯でよく噛みよいからだ)
おいしく食べて、健康で長生きするために、欠くことのできない「歯」。
8020運動(ハチマルニイマルうんどう)とは、「80歳にもなっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。愛知県から全国に発信して平成元年から進められています。
健康で長生きするために-みんなの願い「8020」
食べることは、命を支える大切なこと。からだの健康を保ち、おいしく食べるには「歯」は欠くことのできないものです。しっかりと噛むことで、唾液の分泌も促され、胃や腸での食べ物の消化・吸収もよくなります。だいたい20本の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、味を楽しみながら食べることができます。
「8020」-80歳になっても自分の歯を20本以上保つことは、健康で長生きをするための大切な目標といえるのです。
愛知県での8020を達成されたかたの表彰者は年々増加し、平成20年度には約3000名の方が表彰されています。
愛知県8020達成者
何でもかめることが健康長寿への第一歩
あなたの将来は大丈夫ですか? =若いときから歯のお手入れを!=
健康状態
8020達成者の方は、90歳を超えてもなお、半数以上の方が健康でお過ごしでした。健康で長生きができるなんて、理想的ですね。一方、8020を達成できていらっしゃらない方の約半数が介護が必要な状況であったということは残念な結果です。
介護と8020の関係
食生活
8020を達成された方は、85歳になっても90歳になっても、何でも食べられる食生活を送られている方が多くいらっしゃることが明らかになりました。生涯、自分の食べたいものが食べられるということは幸せですよね。
そしゃく能力をみる食べ物
● ごはん ● 煮豆
● いためた玉ねぎ ● きゅうり(薄切り)
● かまぼこ ● 白菜のつけもの
● ピーナッツ ● イカの刺身
● 古たくあん ● 酢だこ
みんなで勉強しよう!
==お口の病気とからだの病気の関係==
お口は、からだの入り口です。食べ物と一緒にからだの中に入ってはいけない細菌が、この入り口からからだの中に入ってしまうと、思わぬ病気の引き金となってしまいます。
あまり知られていませんが、むし歯や歯周病がお口の中にあると、むし歯や歯周病によって増殖してしまった細菌は、血液にのってからだの病気を引き起こしてしまうのです。
心臓病
むし歯や歯周病の原因菌が血管を通って心臓にはいり心臓病の原因の1つになります。
メタボリック症候群(肥満)
良く噛んでゆっくりと味わって食べることは、満腹中枢を刺激して、早めの満腹感をもたらします。口腔ケアでよいかみ合わせを維持しましょう。
風邪・インフルエンザ
細菌・ウィルスは口・鼻から進入します。手洗い、うがいとともに口腔ケアも風邪・インフルエンザの感染予防に役立ちます。
糖尿病
糖尿病と歯周病の関連性について研究が進んできました。口腔ケアがとても大事です!
胎児の低体重・早産
妊娠中はつわりなどで、口の中のケアがむずかしくなりがち。歯周病が妊娠・出産に影響を及ぼすという報告もあります。
口腔ケアで守ろう! 健康長寿!
ご高齢になっても何でもたべられるように、お口の健康を保って、栄養のバランスが偏らないように気をつけましょう。たとえ総入れ歯でも、お口の中や舌の表面は、汚れと雑菌のすみ家になりやすいので、口腔ケアがとても大切です。もちろん、入れ歯のお手入れも大事です。
認知症
認知症があると口腔ケアが不十分になり、むし歯や歯周病が進行しやすい。口臭の原因にもなります。
脳卒中
脳卒中の後遺症で、食べる・飲み込むといった基本的な動作に障害が出ることがあります。口腔ケアによるリハビリも大切です。
口腔乾燥症(ドライマウス)
唾液が少なくなってお口の中がパサパサ。入れ歯も落ちるし、味もわからない。薬の副作用や、病気がかくれていることも...。
肺炎
口腔ケアが不十分な高齢者の方ではその汚れが気管へと流れて「誤嚥性肺炎」を繰り返し、亡くなるケースが増加しています。