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意外と多いスポーツ時の歯のけが

実は、子どもが歯を失う原因として、意外と多いのがケガによるものなんです。とくに、スポーツ時には相手とぶつかったり、転んだり、スポーツ用具にぶつけたりといった事故が原因になります。

万が一、ケガで歯が抜けてしまっても、できるだけ早く歯を持って歯科医院を受診しましょう。状態によっては、歯を再植固定する治療で、元にもどすことができるのです。

「けがで歯が抜けたとき」の対処方法

(1)抜けた歯をさがす。
(2)歯の根っこに触らないようにして、流水で洗う(30秒以内)。欠けた歯もあれば、袋にいれて持っていく。
(3)抜けた歯を牛乳(低脂肪乳やロングライフミルクは不可)もしくは歯の保存液や生理的食塩水にいれて保存。牛乳などがない場合、短時間であれば唾液につけてもよい。
(4)歯を持ってすぐに歯科医院へ

スポーツのときに、歯が折れたり、歯を失ったりする事故は少なくありません。歯とお口のけがを少しでも減らすために、マウスガードの利用がすすめられています。

マウスガードの効果
マウスガードには、次のような効果があると言われています。

・歯を保護する
・歯の骨折を予防する
・口の中や唇の裂傷を予防する
・あごの骨折を予防する
・顎関節を保護する
・脳しんとうを予防する

上のような予防と保護が必要なのは、激しいスポーツや危険をともなうスポーツ、歯を食いしばるスポーツをする方々です。

歯を食いしばると、マウスガードが磨り減ったり破損したりします。合わないマウスガードを使っていると効果が半減しますし、思わぬ事故を招きかねません。少なくとも1年に1度は歯科医院でチェックしてください。

カスタムメイドマウスガードの利点
・適合性と装着感に優れている
・厚さや形態の自由度が高い
・各個人にかみ合わせに調和したものができる
・スポーツ種目の特徴によって形態を自由に変えられる

マウスガード装着義務のスポーツ
アメリカンフットボール・キックボクシング・ボクシング・テコンドー

マウスガード一部義務化のスポーツ
アイスホッケー(20歳以下でフルフェイスマスクを装着しないプレーヤー)・インラインホッケー(20歳以下のプレーヤー)・ラクロス(女子プレーヤーのみ)・ラクビー(関東医歯薬リーグ・関東ラグビーフットボール協会)・空手道(流派、団体、試合ごとに独自規定・国際空手道連盟など)

マウスガード装着推奨のスポーツ
アクロバット・武術・ラグビー・ラケットボール・野球・自転車競技・バスケットボール・砲丸投げ・スキー・スケートボード・ボクシング・乗馬・フィールドホッケー・サッカー・スカッシュ・ソフトボール・ハンドボール・アメリカンフットボール・体操・サーフィン・水球・バレーボール・アイスホッケー・ラクロス・インラインスケート・バンディ・ウェイトリフティング・スカイダイビング・レスリング
※国際スポーツ歯科医学会による

男子スポーツ選手と同年代の人のむし歯一流のアスリートは歯を大切にする
一流のアスリートの間では、歯を大切にすることが常識となっています。例えば海外で活躍しているプロサッカー選手が、かかりつけの歯科医院で歯の治療をうけるためにわざわざ帰国して、話題になったことがあります。

大リーグで活躍するイチロー選手は、1日5回も歯をみがくとも言われています。また、わが国のトップレベルの選手を調べたところ、一般の人よりもむし歯が少なく、未処置の歯もほとんどありませんでした。

噛む力とパワーには深い関係がある男子スポーツ選手の総咬合力
プロ野球選手が試合中にガムをかんでいるのは、脳への血流を活発にして集中力を高め、より瞬発力を発揮できるようにするためだとか。スポーツをするときには、しっかり奥歯を噛みしめるとよりパワーがでるといわれています。

個人差もありますが、一般成人男子の総咬合力(噛む力)を測定したところ、90Kgf(重量キログラム)であったという研究報告もあります。

スポーツ選手は一般の人とくらべて噛む力が強く、とくに姿勢を安定させて集中力を高めることが大切なライフル射撃や、ボート競走の選手では、一般の人の3倍近くも咬合力があります。


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